【 カラダに気付き、より自由により楽に動けることを目指します 】
軽い運動を組み合わせた手技を一回約90分、全10回行います。
ロルフィングの特徴は創始者アイダ・P・ロルフとその弟子たちによって創りあげられた全10回の“レシピ”にあると言えます。その“レシピ”には各一回ごとにどの部位をどの様に触れ・運動するかが記されています。結果的に全10回を通して、全身くまなく運動、リリースする事になるのです。鼻の穴や口の中というのもあります(もちろん強制ではありません)。
ご存知のとおり、体の一部分に不調があるからといって、その部分にのみ働きかけても効果は一時的である事が多いです。ロルフィングでは一部分に固執せず、体全体の係わりをみていき、もっと自由で快適に動ける体を目指すのです。
【 マッサージとの違いは? 】
先に述べたように10回の“レシピ”が存在すること以外にも“タッチの違い”が挙げられるでしょう。
一般的にマッサージといって思い浮かぶのは“揉む”という行為ではないでしょうか。ロルフィングでは“揉む”は通常用いられません。プラクティショナー(ロルフィングをする人)が徒手的に一定の圧をかけ、組織が自然に緩んでくるのを待つ方法が主です。
では、なぜその様な方法が用いられるのでしょうか?それはロルフィングでは“筋膜”という組織に働きかけているからと考えられるでしょう。
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【 筋膜はカラダを支えている 】
体はどの様な組織で構成されているのでしょうか。
骨、筋肉、内蔵、神経、血管、皮膚といったところでしょうか。しかし、それらだけでは人間は立ったり、動いたりすることはできないでしょう。筋膜”はそれらの組織の隙間を埋めるように全身いたるところに存在するのです。“筋膜”の役割は前出の組織を支えたり、組織同士がぶつかりあったりするのを防ぐことにあります。
体の組織を分類すると“筋膜”は骨などと同様に“支持性の組織”に分類されます。“筋膜”は多くのコラーゲン線維を含みます。大昔の生物はコラーゲンを生成する事ができなかった為、極少ない細胞数の小さな生物しか存在しなかったそうです。一度コラーゲンを生成する術を得た生命はどんどん巨大化しついには恐竜が誕生するまでに至ったのです。
今、私たちが重力に抗して、立ったり、動いたりする事ができるのは“筋膜”のおかげとも言えるのです。
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【 筋膜をとき放つ 】
私には小学校中学年くらいまでの子どもはとても自由に体を動かしているように見えます。強い筋力も無いためか、腹筋を使わない起き上がりなど、大人以上に効率的な動きをする事も多々あります。時にはじっとしていられないくらいいつも動き回る割りに、一晩寝れば疲れもとれる。我々にもそんな時期があったはずです。
筋膜は長年の生活の中で、よじれたり、くっついたり、縮んだりします。原因の一端は生活のくせにもあるようです。長時間のパソコンや同じスポーツを長年続けるなどしているうちに筋膜に癖がついてしまうのでしょう。そんな癖のついた筋膜では自由な動きは制限され、動きがパターン化してしまいます。
ロルフィングではくっつき、縮み、よじれた筋膜がほぐれてくるのを待つ様にじっくりとタッチしていきます。それを全10回で全身に行います。また、筋膜がほぐれたところで、軽い運動を行い、自由な動きの感覚を脳に気付いてもらうのです。
そこには子どもの頃の自分?はたまたまったく新しい自分?そんな自由で快適な体がロルフィングの目標なのです。
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【 ロルフィングはきっかけ 】
ロルファー(ロルフィングの施術者)は時にクライアントに対して能動的に振舞うよう要求します。
その内容は関節運動であったり感覚的探索であったりします。
能動的な行為は神経系を活性化させ気付きを高め、ロルフィング終了後のセルフコントロールに役立つと考えるからです。
【 ロルフィングの対象者は? 】
ロルフィングをうけたい!と思う方、老若男女問わず対象になります。
特に
・デスクワークが続き体がだるい
・スポーツのパフォーマンスを高めたい
・自分の身体に気付き、もっと健康になりたい
・自分のついて客観的にみてもらいたい
・姿勢が気になる
といった方にお勧めできます。
>>10セッションシリーズの内容